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2/23と2/24の2回観劇。 23日は、ロミオ役のLukas Permanと、ジュリア役のMarjan Shakiの休演日。本役がパリスのThomas Mulnerがロミオ、Jasmina Sakrがジュリア。24日は、ヴェローナ大公(でいいのか?)役がKai Petersonだった以外は、ほぼオリジナルキャスト。 1日目のThomasロミオは、かなりの長身で頭が小さくて八頭身。スタイルよくて、わりと王子系ね〜と思っていたのに、翌日、Lukasのロミオを観たら、途中で前日のロミオの記憶がぶっ飛んだ(ゴメン、Thomas・・・)。それほど、Lukas君、はまり役だった。 モンタギュー家3人組のロミオ役のLukasは、元ルドルフ(「エリザベート」)、ベンボリオ役のMathias Edenbornは、ラダメス(「アイーダ」)、マキューシオ役のRasmus Borkowskiは、先日の「モーツァルト!コンサート」でヴォルフガング役。日本でいえば、井上芳雄と阿久津陽一郎と中川晃教が、モンタギュー家3人組を演じるような感じ?(R&Jファンの人、怒らないでー。)ともかく、3人ともが個性的でかっこいい。一方、キャピュレット家のリーダー・ティボルト役のMark Seibertも、これまたかっこいい。でかくてマッチョ系で、品もある。女子的な見地(笑)から観ても、このウィーン版「ロミオとジュリエット」は、若手役者がかっこよくて、飽きない。しかも、みんな歌が上手い。 とにかく、初っ端から惹きつけられた。モンタギュー家チーム(青)とキャピュレット家チーム(赤)の戦いをダンスで表現するんだけど、その激しいこと。髪振り乱した女子が、男子と取っ組みあっちゃう。ダンスがすごい。リフトしまくり。この段階で既に、私はビックリすると同時に、「日本じゃ無理なんちゃうん・・・」と思ったさ・・・。 両家夫人の『DER HASS(憎しみ)』の、迫力の歌唱力にポカン。この曲の後、モンタギュー夫人に「ベンボォ〜〜リオォ」と耳を引っ張られて叱られてる、図体のでかいベンボリオが、かわいい。ベンボリオは、人のいいキャラ。 そして、やっと『Einmal』で、ロミオ登場。最初、Lukasロミオを観たとき、髪を長めにしているし、ライトのせいかブロンドに見えるし、ポスターやサイトの写真とも違っていて、おまけに、前日濃茶の髪のロミオを見たので、違和感ありまくり。ところが、もうすぐに、Lukasロミオにはまった。これぞロミオ!て感じ。声が、Thomasロミオより高いし若い。10代の少年に見える。Marjanジュリアは、声も容姿も、すっごく可愛い。可憐で、華奢。こちらも、これぞジュリエット!思えば、前日のThomas&Jasminaは、もう少し大人っぽかった。Lukas&Marjanのほうが幼くて、そのぶん純粋なバカップルになる。それに、Lukasは、ロミオ役をこなしてる回数が圧倒的に多いからだろうけど、動きなどに自由さがあり、生き生きして見える。この点、セカンドの役者は、つらいところかも。 で、この後の場面で、ジュリアに結婚を申し込むヤな男・パリスが登場。2日目に観たら、前日のロミオがパリスを演じてて、ちょっと変な感じ。でも、パリスらしく、ちゃんとキモイ。(私の中ではパリスは“キモキャラ”なのだ。キモいからこそ、パリス!) 『Herrscher Der Welt』で、モンタギュー家チーム勢ぞろい。ロミオ・ベンボリオ・マキューシオの3人組が、それぞれ個性的で、いいバランス。日本でやるとしたら、これまた難しいだろうなぁ。しかも、3人とも歌上手い。てか、出てくる人、みんな上手い。ひぇー。 キャピュレット家チームは、強くてワイルドなリーダー・ティボルトが中心。一方、モンタギュー家チームは、ちょっと繊細でキュートな王子様・ロミオの脇を、人のいい優しいベンボリオと、熱くて激しいマキューシオが、がっちり固める。 ロミオのソロ『Der Angst(不安)』は、白い衣装をまとったアンサンブルさん達に翻弄されながら、動き回ったり、ものすごく身体を反らせたりしながら歌う。一瞬だけど、今、流行のイナバウアーみたいな姿勢。すげぇー。なんで、あんな姿勢で声が出るんだろう。 キャピュレット家の舞踏会シーンでは、全員が白の衣装。音楽も、いわゆる舞踏会風ではなく、アップテンポ。こういうとこが、このロミジュリのいいところ。で、ここで、ロミオとジュリエットが出会ってしまう。もう一目惚れって感じで、否応もなく惹かれあう。 バルコニーの場面では、まずジュリアが1番を歌って、それを下で聞いたロミオがウハウハになって、2番を歌いだすと、自分の声をロミオに聞かれていたことに恥ずかしくなったジュリアが、「きゃっ!」て感じで、口を押さえたり、壁に隠れたりするのが、もう可愛くて可愛くて・・・。なのに、ロミオが上がってきちゃったら、結構積極的なんだな、これが・・・ははは・・・。 ジュリアの乳母役のCarin Filipcicのソロ歌は、すごくよい。このかた、カーテンコールでも拍手喝采をあびていた。ジュリアのことが可愛くて、ロミオとの連絡係になり、ロミオからの結婚OKの返事のバラの花をジュリアに渡すと、ジュリアが大喜びで抱きつく。ここのジュリアも、かわいすぎる。そして、そのまま、ロレンツ神父の教会で結婚式へ。1幕最後の曲『Liebe(愛)』は、サイトを開いたら流れる曲。サビのハモる部分がきれい。神聖で静かな結婚式、って感じで、しっとりと幸せな気分のまま、1幕は終わり、休憩に入る。 ふたりだけの結婚式をあげてポーッとなってるロミオ。そんな中、悲劇は起こる。ティボルトとマキューシオがついに激突。ロミオは必死に止めようとするが、ベンボリオと話している間に、ロミオの腰のナイフをティボルトがとり、マキューシオを刺す。マキューシオは息も切れ切れになりながら、立ち上がり悪態をつき続ける(一応、歌になってる)。ティボルトは重傷に気づかず、笑って見ている。倒れたマキューシオに気づき、ロミオが「メキュ〜チオォ!!」(こう聞こえるの・・)と駆け寄る。マキューシオが瀕死ということにやっと気づいたティボルト、「え、どうしよう。嘘だろ?」て顔をしてる。ベンボリオとロミオに抱かれてマキューシオが死んだあと、ロミオは悲しみの大きさで我を忘れ、落ちていたナイフを拾うと、ティボルトの腰へ一撃!なんと、ごついティボルト、その一撃で簡単に死んでしまう。このあたりのロミオの高音の歌が、かなり胸に迫る。マキューシオの死に方も強烈な印象だし、周囲のひとりひとりの芝居もすごく好きなシーンだった。 追放を言い渡されたロミオ、みんなとお別れをしたあと、次のシーンではジュリアの部屋のベッドで目覚めてます。ふたりとも裸に見えたけど、ベージュのもの着てるんだろうな。お互いに愛しそうに『Der Gesang Der Lerche』を歌う若いふたりがせつない。起こしにきた乳母さんが、ロミオのシーツを剥がし、あわてて枕で前を隠すロミオ。しかも素っ裸で部屋から出されるロミオ。せつないシーンのあとなのに、ちょっと笑いが・・・。 キャピュレットのパパは、悲しみにくれるジュリアを、さっさと結婚させてしまえと、パリスとの結婚を決める。ジュリアに横暴な態度をとったあとのパパのソロは、我が子を思う気持ちに溢れている。(と思う・・・なにぶん歌詞がわからないもんで・・・) 一方、幕前で、砂漠の街をひとり彷徨うロミオ。衣装も、砂の色。それまでの爽やかで溌剌とした青い衣装とうって変わって、寂しげに見える。 砂嵐のようなアンサンブルさんのダンスの中で歌う『Ohne Sie(彼女なしで)』が、私は大好き。サビの部分で、薄い幕の後ろから、ジュリアがハモって歌うのが、とてもきれい。歌の上手い二人だから、聴いていて本当に気持ちいい。続くジュリアの『Das Gift(毒)』も、きれいなメロディ。 このへんから、もう急展開。毒(実は毒じゃないけど)を飲んだジュリアは、死んだと思われる。悩むベンボリオのソロ(上手いっ!)の後、ベンボリオからジュリアが死んだことを聞いたロミオは走り去る。ジュリアが寝かされている墓所に現れたロミオは、悲しく歌った後、ジュリアの隣で毒を飲み、瀕死のところで、ジュリアが目覚める。「あ・・・ジュリア・・・」とつぶやいて死んでいくロミオ。ジュリアはロミオの手から落ちた毒の瓶で、何が起こったかを知る。死ぬ前の一瞬だけ見詰め合うふたりが悲しい。生きているジュリアを見て、ロミオは何を思ったのか。 ジュリアも、ロミオのナイフで自ら死を選ぶ。 バーン!とすごい音をさせて、壁を倒して、ベンボリオ、ロレンツ神父、モンタギュー夫人が駆け込んでくる。悲しい二人の亡骸を前に、ロレンツ神父が語るように『Warum(何故)』を歌う。ロレンツ神父のCharlie Serranoの声が高くて、きれい。 クライマックス、『Schuldig(罪(?))』で、モンタギュー夫人とキャピュレット夫人が手を取り合う。歌詞は全くわからないのに、やたらと感動。なんだか涙がでる。歌の力はすごい。 カーテンコールは、ベンボリオがひとりずつ役名を紹介。最後にロミオとジュリエットを呼ぶ。大歓声に口笛がすごい。そして、『Herrscher Der Welt』。モンタギュー3人組が前で歌って、他のキャストは後ろに一列に並んで手拍子。観客席も手拍子。たのし〜い。Lukasロミオが、ベンボリオと何か言って笑いあってたり、仲よさげで、舞台の雰囲気がいい。 帰国して、しばらくしたら、ネット上で日本版公演の噂が出てきたりと、ちょっとタイムリー?キャスト予想なんてされてるわけだが、ウィーン版を観たら、逆に印象が強すぎてねぇ・・・。あれだけの質を見せられると、どうしても日本キャストで考えるのがつらい。日本でやると、激しいダンスはなくなるんだろうか、とか、歌は安心して聴いていられるんだろうか、とか、いろいろ心配になってくる。歌えて個性的な若手男優を4人揃えてもらわないといけないし、ジュリエットは可憐なソプラノであってほしいし、乳母さんと神父さんの歌は一級であってほしいし、両夫人も最後の歌があるから力強い声であってほしい。言い出したら希望は止まらない。でも、たぶん全部は無理だと思うんだな。なので、あまり予想はせずに、もしも日本版公演があるなら、新しいミュージカルだと思おうかな、と。ほんとは、どこかからピッタリのキャストが、わんさか現れてくれるといいんだけどね。 |
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「ロミオとジュリエット」(シェイクスピア/角川文庫)
オススメ度:☆☆☆☆★ オススメ対象:運命の恋に憧れる人 オススメポイント:ありのままを語らうとき ...続きを見る |
びぶりおふぃりあ 2006/03/12 10:41 |
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